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渡辺 則彦

研究の概要

[1] 非ニュートン性の影響の解析

図1は血管に狭窄のある場合をモデル化したもので、
レイノルズ数1000の場合について定常な流れの様子を求めたものである。
このケースでは式1のような非ニュートン性を反映した渡辺による粘性モデル[2]を組み込んでも図2の壁面上の剪断応力にはあまり変化が見られない。
ニュートン流体との差は拍動を入れて計算した場合(図3)でも小さく、レイノルズ数が低くなければ、非ニュートン性を考慮しなくても良いことが明らかになった。
図1 瘤のある血管の計算モデル
図1 瘤のある血管の計算モデル
Boundary fitted grid system using present compuations

図2 狭窄部分の流れと圧力分布のようす(定常流) 図3 狭窄部頂点を通る対称断面上の表面摩擦力分布(定常流) 図4 拍動瘤の場合の摩擦応力分布
図2 狭窄部分の流れと圧力分布のようす(定常流)
Pressure distribution and stream lines over stenosis (steady flow)
図3 狭窄部頂点を通る対称断面上の表面摩擦力分布(定常流)
Shear stress on the ceter line of the stenosis(steady flow).
図4 拍動瘤の場合の摩擦応力分布
Shear stress on the ceter line of the stenosis(pulsetile flow).

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[1] 非ニュートン性の影響の解析

図5 狭窄部が拍動により変形するようす
図5 狭窄部が拍動により変形するようす
(クリックすると詳細がご覧になれます。)
 流体構造それぞれを別に解析し、互いに境界の速度と力をやりとりすることで近似的に解く方法(弱連成法)を採用した。
非ニュートン性の影響を調べた時と同じ形状で、平均レイノルズ数1000での拍動による血管と狭窄部の変形のようすを図5にアニメーションで示す。
この計算例では連成計算の計算法のテストのため、実際の物性値よりも柔らかく設定している。

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