2010年理研シンポジウム
生体力学シミュレーション 第U期最終報告シンポジウム

日時 : 2010年3月9日(火曜日)
場所 : 理化学研究所 和光本所内 鈴木梅太郎記念ホール
主催 : 理化学研究所(生体力学シミュレーション研究チーム)
参加費 : シンポジウム;無料(含テキスト) 懇親会;3000円

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 生体力学シミュレーション研究プロジェクトは,理研基幹研究所で1999年から第 一期5年,その後第二期として5年,合計10年間続けてきたが,昨年3月末を持っ て終了した。本シンポジウムはこの第二期の成果を総括して示す目的で開催す る。生体力学シミュレー ョン・プロジェクトの第一期では血流や眼球・骨,身 体運動などのシミュレーションでは先駆的な研究を行い,生体力学シミュレー ション,あるいは計算生体力学という研究分野を日本で確立する役割を果たして きたと思う。また,2004年度(平成16年度)から取り組んだ第二期ではボクセル 人体モデルの構築とそれを元にした各種シミュレーションに取り組んできた。 生体力学シミュレーション・プロジェクト自体は昨年3月末に終了したが,現在 も基幹研究所先端計算科学領域に生体力学シミュレーションチームが存続してお り,引き続き関連する研究開発を行っている。生体力学シミュレーション研究が 生み出したシーズから派生し,生体形状情報の数値化およびデータベース構築研 究のプロジェクトが2005年度から起こり,2007年度まで継続した。 また,2006年度下期からは次世代スーパーコンピュータ開発プロジェクトの一環 として,ライフサイエンスにおけるグランドチャレンジとして次世代生命体統合 シミュレーション研究開発プロジェクトが開始した。この中の臓器全身スケール 研究開発チームでは,この生体力学シミュレーション・プロジェクトで開発し発 展させてきたボクセル人体モデルを使って各種シミュレーションを行うという, 同じコンセプトでつながっている。さらに来年度からは計算科学に関する戦略分 野としてライフサイエンス分野が活動を始めることになり,ここでも生体力学 シミュレーションに深く関連するとともに,さらに発展させる研究開発が行われ ることとなっている。本シンポジウムは5年間におよぶ理研での第二期生体力学 シミュレーション・プロジェクトの総決算として開催するものであるが,このよ うに発展的に解消することができたことを感謝するとともに,今後のこの分野の 研究開発と応用がますます発展することを祈念する。

理化学研究所
元 中央研究所生体力学シミュレーション特別研究ユニット
ユニット・リーダー
現 次世代計算科学研究開発プログラム
次世代生命体統合シミュレーショングループ
グループディレクター 姫野龍太郎


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●プログラム
3月9日------------------------------------------------------------------------
10:00-10:10
開会の挨拶
玉尾皓平(理研基幹研究所所長)
10:10-11:10
理研における生体力学シミュレーション研究プロジェクトの概要
姫野龍太郎(理研)
第一期 損傷と治療、循環器系、運動のシミュレーション
第二期 中身の詰まった人体のシミュレーション:人体モデル、計算方法、シミュレータ開発
11:10-12:25   人体形状・物性値DB開発
人体ボクセルモデル構築:計測・マルチモーダル・画像処理技術
  横田秀夫・覚正信徳(理研)
患者固有データに基づく手術シミュレータの開発:緒方正人
  緒方正人(三菱プレシジョン梶j・窪田吉信(横浜市立大学)
新しい生体3D情報計測法:3次元内部構造顕微鏡
  横田秀夫(理研)
新しい生体3D情報計測法:全発現遺伝子CT
  於保祐子(理研)
12:25-13:40
昼休み
13:40-15:10   シミュレーションモデル
脳血管内治療のための臨床画像ベース血流シミュレーション
  深作和明・野田茂穂(理研)
遺伝的アルゴリズムによる血管形状決定機構の解明
  姫野雅子(桐朋学園大学)
骨格筋モデル:in vivo human計測とモデリング
  小田俊明(兵庫教育大学)
ヒト筋骨格系のモデリングと動力学シミュレーション
  長野明紀(神戸大学)
臓器の力学的物性値の無侵襲計測
  片岡弘之(理研)
放射光を用いた気道末梢部位の動態観察
  世良俊博(理研)
15:10-15:25
休憩
15:25-16:25   シミュレータ開発
眼球の網膜剥離に対する締結手術のシミュレーションと3次元眼底画像の構築
  孫智剛(ASTOM)・矢部比呂夫(東邦大学)
カテーテルシミュレータの開発
  山村直人(理研)
身体組織の物性値データベースの構築とその産業応用に関する研究
  船井孝(静岡県工業技術研究所)
大腸シミュレータの開発に向けて
  山川真一(富士フイルム梶j
16:25-16:35
休憩
16:35-17:05
理生体力学シミュレーション研究の現状と今後
高木周(理研)
17:15-18:00
見学会
18:00-20:00
懇親会

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●[参加方法]


参加を希望される方は、下記の登録フォームをご利用の上、 こちら(cbms@riken.jp)へお送り下さい。 一通のメールに複数(1人以上)でお申込みの場合は、 代表者以外の方につきましてもそれぞれの登録フォームを記入してお送り下さ い。なお、懇親会(有料)への出席の有無もあわせてご記入ください。
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