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研究員: 覚生信徳  

研究の概要

マウス3次元イメージデータベースの構築
 本報告では,理化学研究所の3次元内部構造顕微鏡(以下3D-ism)でマウス全身の連続切削断面像を作成し,得られた断面像から3次元立体像を構築して全身の観察,任意の臓器を抽出して比較を行った.
方法
 マウスの全身を急速凍結包埋を行い,3D-ismを用いてマウスの全身を20μm単位で切削し、ハイビジョンカメラを使用して各切削断面を50μmの分解能で撮影した。
マウスの連続断面像より、ボリュームデータに変換して域値やマニュアルで対象領域の抽出を行い,ボリュームレンダリングやサーフェスレンダリングで3次元立体像を構築し可視化・観察を行った。
結果
 マウスの全身連続断面像がフルカラーで鼻先から後肢先端まで6000枚得られた.このうちの断面像8枚とボリュームレンダリングによる全身像を図1に示す.
 図1.上段:マウスの連続断面像,下段:マウスの全身立体像,矢状断面像
 また任意の臓器,肝臓,腎臓,副腎の領域を断面画像より抽出した結果,体の中にある状態で臓器の構造,体積等を観察することができた(図2).
 図2.肝臓,腎臓,副腎のボリュームレンダリングとサーフェスレンダリングによる3次元可視化
まとめ
 マウスの連続断面画像より全身の3次元立体像や内部臓器抽出像を構築して観察することができた.現在マウス17系統のデータが完成しており,更に高解像度条件での精密な連続断面像を取得する予定である.



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